NPO法人ハナラボでは、社会課題の解決を通して女子大生のリーダーシップを育成するプログラムを提供しています。女性は男性と比べると、自分を過小評価する傾向にあると言われています。大学のサークルでも部長は男子、副部長は女子という組み合わせが多いですよね。これは社会に出てからも同じで、女性は男性と比べるとリーダーシップを育む機会が少なく、かつ期待されることが少ないのです。その結果、自分を過小評価するようになってしまいます。
でも、女性にはこんな特徴があります(もちろん、個人差はありますが)。
これはまさに、イノベーターに必要な力!日本にはイノベーターがいない、新しい発想がなかなか生まれないと言われるけれど、実は日本にもいたんです。そんな特徴を活かして、ハナラボでは「デザイン思考」を用いてアイデアを生み出します。デザイン思考とは、イノベーションを生み出すために用いられる思考法の一つです。
そして、様々な立場や年代の人々と接することで社会との接点をつくり、自ら解決策を考え実施することでリーダーシップを育みます。リーダーシップのあり方は、人それぞれ。チームを引っ張るだけがリーダーシップではありません。自分なりのリーダーシップのあり方を見つけてもらうのも目的の一つです。
ハナラボが目指すのは、学生たちが社会に出て、組織や地域の中で変革の担い手になること。誰かが動くのを待つのではなく、自ら道を切り開く人、最初の一歩を踏み出せる人になってほしいと思っています。
◯デザイン思考とは
イノベーションを生むための思考法で、現場での体験やインタビューを通じて、①共感、②問題定義、③創造、④プロトタイプ、⑤テストのプロセスで構成される。人間中心デザインとも言われる。未来が描きにくく、価値観が多様化した時代には、過去のデータから解決策を導くのが困難。そのため、デザイン思考が注目されている。女子大生の特徴(共感力、発想を広げる力、柔軟性)が発揮できる思考法といえる。ハナラボでは女子大生向けにオリジナルツールを作成している。
ハナラボでは「デザイン思考」という手法で、課題解決のアイデアを発想します。現場に入ってインタビューしたりフィールドワークしたりする中で、課題や資源を発見し、当事者とともに課題解決のアイデアを生み出します。生み出したアイデアは、試行しながらブラッシュアップして形作っていきます。
ハコ入りムスメプロジェクトでは、次の流れでプロジェクトを進めています。アイデア提案までが1ヶ月半、実行が4ヶ月。アイデア出しは序章にすぎず、最も大変なのが実行フェーズです。試行を繰り返し、アイデアを改善していきます。まさにここがハナラボの醍醐味であり、学生たちが成長する期間でもあります。